Q.凍結保存をしている胚を移送することを考えています。リスクはありますか?
A.あります。
移送は国内であれば比較的容易に行えるようになってきましたが、 移送することによる損傷や紛失、取り違えなどのリスクが考えられます。
凍結胚を移送する場合、患者様ご自身にも手間と費用がかかります。
凍結胚は液体窒素中に保存されています。液体窒素の取り扱いには厳重で細心の注意が必要です。液体窒素は高圧ガスに分類されているため公共交通機関への持ち込みは禁止されています。また一般の宅配便の利用も断られるため、徒歩や自家用車での運搬が基本です。
遠距離の場合は凍結細胞の輸送を専門に行う業者に依頼することを強くお勧めしますが、専門業者でも運搬には同様のリスクを伴うとお考えください。
本当に移送する必要があるのか、慎重にご検討をして頂きたいのです。