通水検査で通った卵管はどのくらい持ちますか?|不妊教えてねっと|あなたの妊活・不妊治療を応援!

通水検査で通った卵管はどのくらい持ちますか?

■「卵管の通りに問題はない=妊娠可能」とは限らない

通水検査で卵管が通っていたのなら、卵管の通りについて心配することはないでしょう。

ただ、注意していただきたいのが、通水検査で問題がなかったからといって妊娠に結びつくとは限らないということです。

通水検査や卵管造影など卵管の検査を急いでしたいと希望する患者さんは結構いらっしゃいます。ですが、膣内に炎症がないか確認せずに検査をすると、炎症があったとき、悪化させることにもなりかねません。ですから、焦って検査をするのではなく、まず、膣内の確認をしたあとで卵管検査に進むようにしましょう。

■キャッチアップ障害がないかも重要なポイントです

実は通水検査で通ったから、卵管に問題がないとは言い切れません。ここはしっかり理解すべき点です。なかには通水検査で通ったから、「これでもういいです」といわれる方もいますが、卵管が通っていたとしても卵子をキャッチできなければ妊娠は成立しません。

排卵された卵子は卵管に取り込まれて、精子の待つ卵管膨大部で受精することになります。しかし、卵子を上手くキャッチすることができないキャッチアップ障害(ピックアップ障害)だと、排卵していても、卵管が通っていても妊娠には至らないのです。

■自分の状態を正しく理解して、適切な治療を選択しましょう

通水検査は何度もする必要はありません。両方の卵管が完全に閉塞している場合は別ですが、閉塞が片方だけの場合、確率は下がりますが、妊娠の可能性はあります。ですから、治療法としては、タイミング、人工授精、体外受精のそれぞれが考えられます。このうち、どの方法が適切かは他の条件や状態も関係しますから一概にはいえません。もし、キャッチアップ障害が考えられるなら体外受精を選択することになります。

まず、ご自分の状態を正しく理解すること。これが一番大切です。

監修協力とくおかレディースクリニック 不妊カウンセラーが監修しています。