精液検査で精液中に白血球があると診断されました。その状態で性交渉をとっても大丈夫ですか?|不妊教えてねっと|あなたの妊活・不妊治療を応援!

精液検査で精液中に白血球があると診断されました。その状態で性交渉をとっても大丈夫ですか?

■頸管粘液でブロックされるので問題はない

精液中に白血球があることは、めずらしくありません。ですが、女性の膣内には頸管粘液があり、これがフィルターの役目を果たします。白血球や弱い精子などは頸管粘液でブロックされ、それ以上、体内に入っていくことはできません。ですので、もし、ご主人の精液に白血球が含まれていても問題はないので安心してください。

■原因は前立腺炎や精嚢腺炎が多いが、妊娠率には影響しない

そもそも精液中に白血球があるということは、前立腺炎や精嚢腺炎などを患っているのでしょう。症状はそれほど強くなくても白血球が出る方はいます。泌尿器科を受診すると1~2週間分程度、抗生剤を処方されるケースが多いかと思います。ただ、前立腺や精嚢腺などは抗生剤がなかなか届きにくい部位なのかもしれません。薬を飲んでも白血球が出ることがあります。症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返す方もいます。

だからといって、精液中に白血球があるという理由で性交渉を制限する必要はありません。前立腺炎や精嚢腺炎は性感染症ではありませんからね。また、精液中に白血球があっても妊娠率にはほとんど影響しないといわれています。

■人工授精は白血球を取り除いてから

今回のご質問は通常の性交渉についてですが、人工授精をする場合にも、採取した精液に白血球が含まれていることはよくあります。この場合は白血球を取り除いて人工授精を行うので大丈夫です。なにか悪い病気なのでは心配になるかもしれませんが、血液中の白血球の数値が高くなっているケースとは異なり、重い病気を患っているわけではなさそうです。とはいえ、前立腺炎や精嚢腺炎などの炎症を起こしている可能性があるので、泌尿器科を受診することをお勧めします。

監修協力とくおかレディースクリニック 不妊カウンセラーが監修しています。