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母も不妊だったそうです。不妊は遺伝するものですか?

■親子で体質が似ることはあります

不妊が遺伝するかどうかの返答は難しいですね。

女性と男性でいえば、男性のほうが精子の状態などを親から引継ぐことがあるといわれますが、絶対的なものではありません。

女性の場合は子宮筋腫になりやすいとか、甲状腺疾患になりやすいとか、断言はできませんが、遺伝する可能性はあるかもしれません。

ただ、子宮筋腫があって妊娠しにくいケースもありますが、子宮筋腫があっても問題なく妊娠する方もいます。

体質が親子で似ることはあるでしょうが、不妊が遺伝するとは言い切れないでしょう。

■親が不妊症だったという理由だけで検査を受けなくもいい

クリニックの問診票には親の病歴を記す欄もあると思うので、記入はしてください。

ただ、お母さんが不妊症だったらからという理由だけで、結婚してすぐに検査を受ける必要はないと思います。もし、ご自身の体調に気になるところがあれば受診をお勧めしますが...。

結婚後1年くらいは様子を見て、それでも妊娠の兆候がないようなら病院に行くというスタンスで問題ないでしょう。

もちろん、晩婚ですでに40歳近いのであれば状況はかわりますが、これは遺伝とは違う話です。

■生活習慣を見直し、改善することは大切です

親子であれば長い間、いっしょに生活していますから、食生活や日常生活のパターンなど、生活習慣が似通るケースは多いでしょう。

もし、食事の栄養が偏っている、味付けが濃いといった傾向があるなら一度見直してみてください。幼いころからの習慣だと、知らず知らずのうちに身についていることがあります。

運動習慣や睡眠なども、自分は当然のこととして長年繰り返してきたことが実はからだに悪い場合もあります。

健康状態は妊娠にも深くかかわってくること。健康なからだを保てるように生活習慣を見直し、改善することも大切です。

監修協力とくおかレディースクリニック 不妊カウンセラーが監修しています。